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09/30 12:44 朝鮮戦争で米軍が虐殺か 元兵士らが証言とAP通信 外信53 #01
【ワシントン29日共同】AP通信は二十九日、朝鮮戦争初期の
一九五○年七月、韓国の避難民の中に朝鮮民主主義人民共和国(北
朝鮮)の兵士が、まじっていると疑った米軍が、ソウル近郊で女性
や子供を含む数百人を無差別に射殺した事件があったと報じた。
同通信が、当時従軍した元米兵や生き残った韓国人被害者の話と
して伝えた。
米国防総省は「そのような記録はない」としているが、韓国では
遺族らが米国の謝罪や補償を求める運動を続けており、今回の報道
で事件の存在が裏付けられた形だ。
事件が起きたのは、朝鮮戦争が発生してわずか一カ月ほどの七月
下旬。ソウル南東百六十キロにある忠清北道の老斤里(ノグンリ)
で、第一騎兵師団の兵士が鉄橋の下にいた避難民に向けて機銃掃射
した。
(続) 990930 1244
[1999-09-30-12:44]
09/30 12:44 朝鮮戦争 外信53 #02
事件当時、米軍は敗走中で、避難民に北朝鮮兵士が紛れ込んでい
ることを極度に警戒していた。機密指定が解かれた国立公文書館の
文書によると、同師団は「前線を越えようとする避難民は攻撃せよ
。女性や子供の場合は慎重に」との命令を出していた。
元米兵のうち六人が避難民への無差別攻撃に参加したことを認め
たが、元米兵の中には、虐殺された避難民の中から農民を装った北
朝鮮兵士が実際に見つかったという証言や避難民の中から米軍に向
け発砲があったとの証言もある。
同通信は、今回明らかになった事件は、ベトナム戦争中の一九六
八年、当時の南ベトナム・ソンミ村ミライ地区で米軍が住民約五百
人を虐殺したソンミ村事件に匹敵すると報じている。
(了) 990930 1244
[1999-09-30-12:44]