Tweet |
回答先: 資料「サリン汚染をいかに処理するか」 投稿者 Cicaくん 日時 1999 年 9 月 30 日 01:24:50:
あのー、Anthony T.Tu 教授の文献は私はもとより三浦氏も持っているんですけど。
教授の文献はサリン問題を扱う上では基本中の基本文献ですからね。何よりも日本
語でそのまま読めるという点は非常にありがたいです。
>サリン生成の関係の資料は現在発掘中。
その文献を探し当てたのなら他には同じ雑誌のNo.282にもありますし、他の
雑誌では同じ年の「化学 50巻8号」にもありますよ。
さて、6336での私の疑問に合致したというはどの部分についてでしょうか?
私が疑問として挙げたのは誰かさんが言った、サリンは「酸化」しやすいという説に
ついてですが。
恐らく君が言いたいのは以下の点だろうが、
>以上述べた例は加水分解を促進する物質による消毒であるが、別な方法は強力な酸化剤
>や漂白剤を使用する事である。
>次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)はサリンの消毒や、非活性化に有効だと言われて
>いる。次亜塩素酸ナトリウムはカセイソーダ水溶液に塩素ガスを通せばすぐにつくれる。
>次塩素酸ナトリウムはアメリカでも日本でもいろいろな商品名で市販され、家庭でのお
>消毒剤・漂白剤・脱臭剤として使われる。効果がある理由は強力な酸化剤なので有機物
>を酸化してしまうためである。
よく読むならば、次亜塩素酸ナトリウムはサリンの消毒や、非活性化に有効だと言
っているだけで、サリンを「酸化」させるとは言っていない。
また最後のほうでは、強力な酸化剤なので有機物を酸化してしまうと言っているだ
けで、サリンを「酸化」させるとは書いていない。
誰かさんが言っていたのは、「サリンって酸化しやすいから数分以内にみんな吸っ
てね」(これは公式掲示板での話)ということと、こちらでは「非常に酸化しやすいの
で保存には向かないのです」と言っていることではないのか。
つまり誰かさんの話は、サリンをばら撒いた場合や保管した場合のことを言ってい
るのであって、次亜塩素酸ナトリウムでサリンを強制的に非活性化させるということ
を言っているのではないのは明白だと思うが。
となると話が全然違いますがな。
せっかく調べてアップしてくれたのに、残念でした。またおこしやす。(笑)
>悪魔の本質を隠蔽しようとゴマかす態度をよく見よう。
って、何のこと?(笑)
ゴマかすと言う前に、自分が何を言っているのか分かっているのかな。(笑)
次亜塩素酸ナトリウムとサリンを反応させるとどうなるのか、君はここで説明出来
るのかね?
参考までに。なぜ水酸化ナトリウム(NaOH)を加えるとサリンは低毒化するのか。
それは化学式を見れば分かるが、サリンの化学式のF(フッ素)がNa(ナトリウム)と
反応してフッ化ナトリウム(NaF)となって分離し、そしてOH(水酸基)と入れ替わ
るからである。これがメチルホスホン酸イソプロピルになる。
つまりナトリウム系の化合物を与えるとサリンのフッ素(F)と反応を起こしやすい
ということである。
また水(H_2O)の場合は、F(フッ素)とH(水素)が反応してHF(フッ化水素)とな
り、OH(水酸基)と入れ替わってメチルホスホン酸イソプロピルとなる。これがいわ
ゆる加水分解。