Tweet |
◎米・ウクライナが覚書調印 宇宙開発で技術協力
【ニューヨーク29日共同】オルブライト米国務長官は29日、
国連総会開催中のニューヨークでタラシュク・ウクライナ外相と会
談、宇宙開発における2国間技術協力の覚書に調印する。
核兵器廃棄の分野で既に進められている技術協力をより幅広いも
のにするのが狙い。ウクライナにとっては旧ソ連の枠を超えた独自
外交の一環でもある。
ソ連時代から宇宙開発では実績のあるウクライナとの協力関係強
化で、21世紀の成長産業とされる商業衛星打ち上げ市場へのフラ
ンスを中心とした欧州諸国の進出に対抗する狙いも米国にはあると
みられる。
米国とウクライナは既にロシアとともに商業衛星の海上打ち上げ
基地構想を進めているほか、米スペースシャトルにウクライナ人宇
宙飛行士が搭乗するなど宇宙開発で交流の実績がある。
また、米国はウクライナに残る旧ソ連の核兵器解体をめぐり、既
に5億ドル以上の支援を表明している。 (了)
[共同 9月29日] ( 1999-09-29-14:11 )