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◎アンゴラ、各地で戦闘激化 反政府側最重要拠点で攻防
【ルアンダ28日共同】南部アフリカ・アンゴラの反政府勢力、
アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)の最重要拠点である中部
の山間地バイルンドとアンドゥロの制圧を目指す政府軍の攻勢が2
8日激化。追い込まれた形となったUNITAが、中部のクイトや
北部マランジェなど政府支配地周辺での攻勢を試みるなど、アンゴ
ラ各地で戦闘が拡大し始めている。
ルアンダの援助関係者らが明らかにした。
政府軍がバイルンドを制圧したとの報道もあるが、UNITAは
同日これを否定。バイルンド周辺で先週、250人の政府軍兵士を
殺害したと述べるなど、戦闘が依然続いていることを明らかにした。
一方、世界食糧計画(WFP)幹部は同日、アンゴラで「数百万
人の市民が飢餓の脅威に直面している」と指摘。来年のアンゴラ向
け援助額を50%増額して1億5000万ドルにするなど、本格的
な支援体制を組む必要があるとの考えを明らかにした。
同幹部によると、UNITAに町周辺を包囲されているマランジ
ェの当局者は、食料の供給不足から、最悪で1日80人の国内避難
民が餓死していることを明らかにしたという。
アンゴラは、UNITAの支配地引き渡し拒否などで1994年
に始まった和平プロセスが暗礁に乗り上げ、昨年12月本格的に内
戦が再発した。 (了)
[共同 9月29日] ( 1999-09-29-08:03 )