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◎イスラエル理事国入りに道 IAEAが年次総会
【ウィーン27日共同】核兵器開発疑惑国のイスラエルの理事会
入りに道を開く機構改革問題が焦点となる国際原子力機関(IAE
A)の年次総会が27日、ウィーンで始まった。
理事国になるにはIAEAが定めた「地域グループ」にまず加入
する必要があるが、イスラエルが位置する「中東・南アジア」グル
ープは、イスラエルの核査察拒否などを理由にグループ入りを拒否
してきた。
しかし、交渉筋によると、関係国は理事会の構成を定めたIAE
A憲章第6条の改正でほぼ一致し、10月1日の最終日には改正案
が承認される見通し。理事会入りには多数の手続きや選挙を経る必
要があり、イスラエルがいつ理事国になれるかは不透明だ。
IAEA筋によると、これまでアラブ諸国がイスラエルの発言力
増大を恐れて「全会一致」の加入承認を主張していたが、今年はイ
スラエルの核施設を監視下に置くべきだとの意見も強まり、「所属
グループの9割の賛成」で加入を認める案が有力になった。
総会ではまた、35カ国で構成する理事会に東欧諸国など8カ国
を加え計43カ国に拡大する見通し。 (了)
[共同 9月27日] ( 1999-09-27-18:05 )