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◎爆発物は当局の「訓練」 ロシアでやりすぎ批判噴出
【モスクワ24日共同】爆弾テロが相次ぐロシアで24日、連邦
保安局が「訓練」名目で集合住宅に火薬に見える大量の砂糖などを
持ち込んだ事実を認め、夜間に避難した住民らから「やりすぎ」と
の強い批判が噴き出した。
ロシア西部のリャザニの集合住宅の地下で大量の砂糖と発火装置
などが見つかったのは22日深夜。一連のテロでも砂糖に混ぜた火
薬が使われているため大騒ぎとなった。
しかし、火薬に見えたのは正真正銘の砂糖と間もなく判明。24
日には、パトルシェフ連邦保安局長官が「実は訓練だった」と認め、
別の地域でも同じようにして住民の反応を試したと明らかにした。
訓練の予定は、テロ事件の捜査を指揮するルシャイロ内相も知ら
なかった。保安局の説明の真偽を疑う声もあるが、社会不安を刺激
したとの非難に、ズダノビチ同局報道官は24日、「驚かせて申し
訳なかった」と謝罪に追われた。
(了)
[共同 9月25日] ( 1999-09-25-01:17 )