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◎GPS週末に誤作動の恐れ 米機関が利用者に警告
【ワシントン18日共同】船舶や自動車に取り付けたGPS(衛
星利用即位システム)の一部が世界標準時22日午前零時(日本時
間同日午前9時)以降、日本を含む世界各地で誤作動を起こす恐れ
があると、米沿岸警備隊やGPS衛星を運用する米空軍が18日ま
でに、相次いで警告を発表した。
地球を回る24個のGPS衛星の内部時計の時刻がゼロに再設定
されるためだ。一部の受信機では22日が、1980年1月6日と
表示され、受信機が示す位置の情報も大きく狂う、という。
受信機の製造会社には以前から内部時計の再設定が通知されてい
るため、最近の機種ではトラブルは発生しない。しかし、沿岸警備
隊などは旧型受信機の利用者も多いとみて、遭難などの防止のため
製造会社に確認するよう呼び掛けている。
GPSは衛星から送られる時刻や衛星軌道などの情報をもとに、
受信機の位置を割り出す仕組み。もともと、戦闘機やミサイルの航
路決定のために米軍が衛星を配備したが、自動車のカーナビゲーシ
ョンや船舶など民間の用途も普及した。
GPS衛星の内部時計は80年1月6日を起点に週を数えてきた
が、1024週(約20年)分しか記憶容量がないため、今月22
日にゼロに戻される、という。
(了)
[共同 8月19日] ( 1999-08-19-08:33 )