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◎チェチェン石油施設炎上 ロシア軍が猛攻
【モスクワ24日共同】ロシア南部チェチェン共和国への軍事圧
力を強めるロシア連邦政府は23日、共和国首都グロズヌイの空港
爆撃に続いて、共和国の経済の中枢である石油関連施設の空爆に踏
み切った。
グロズヌイの北西部では、石油精製施設などが炎上、周辺施設に
も被害が及んでいる。エリツィン政権は地上軍の導入については依
然慎重だが、共和国の武装勢力が関与したとされる一連の住宅爆破
テロをきっかけに、ロシアは局地的な内戦状態に突入した。
チェチェンの石油精製産業はロシアを重要な取引相手としている。
石油関連施設への攻撃は、エリツィン政権が、共和国との経済的な
つながりを犠牲にしても、チェチェンへの強硬姿勢を維持する方針
を示している。
エリツィン政権は、一連の爆弾テロ事件を受け、共和国周辺を連
邦軍で固める「封じ込め」政策に乗り出していた。
ロシア国防省は「地上軍の投入もあり得る」としている。しかし、
1994年からのチェチェン紛争で、多くの死傷者を出し、今も深
刻な財源不足に苦しむ連邦軍が、全面的な地上戦に踏み切るのは困
難との見方が強い。
(了)
[共同 9月24日] ( 1999-09-24-06:04 )