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◎民兵が英紙記者殺害か 別の英国人記者行方不明=訂正
【ディリ(東ティモール)22日共同】ディリに展開した多国籍
軍スポークスマンは22日、ディリ近郊で同日朝、白人の遺体を発
見したと述べた。
発見された遺体は、21日から行方不明となっていた英紙フィナ
ンシャル・タイムズのトゥネス記者の可能性が高く、併合派民兵に
襲撃され殺害されたとの見方が出ている。外国人記者が殺害された
とすれば、20日の多国籍軍の展開以来初めて。
スポークスマンによると、多国籍軍と一緒にディリ入りした英国
人記者が、ディリから約130キロ東方のバウカウに取材に行った
まま行方不明となっている。ディリ近郊では21日夜、外国人記者
2人がオートバイで移動中、民兵に襲われ、多国籍軍に救出される
事件も起きている。
遺体の発見場所は、ディリの中心部から2キロ東方のベコラ地区
で、欧米人らしい服装だった。この地域は多国籍軍が治安回復のた
め、展開を始めていた。
複数の情報を総合すると、21日夕、地元男性がベコラ周辺を取
材後、ディリに戻るトゥネス記者をオートバイに乗せ走行中、オー
トバイ3台に乗った6人組に襲われ転倒、地元男性は逃げたが、同
記者は取り囲まれその後、数発の銃声が聞こえた。6人組の一部は
インドネシア国軍の軍服を着ていたという。
トゥネス記者はオランダ国籍で、インドネシア語が堪能。21日、
ジャカルタからディリに空路で着いたばかりだった。
多国籍軍の展開後、ディリには外国人記者が急増、22日午前現
在、約100人が滞在している。 (了)
[共同 9月22日] ( 1999-09-22-17:36 )