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回答先: アチェに非常事態宣言も=インドネシア国軍司令官 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 8 月 19 日 09:32:17:
◎国軍の鎮圧部隊を撤退 国軍司令官がアチェ入り
【ジャカルタ18日共同】インドネシアのウィラント国軍司令官
兼国防・治安相は18日、治安部隊と独立派ゲリラの衝突で治安が
極端に悪化しているアチェ特別区入りし、「(騒乱鎮圧のため増派
している)国軍部隊を撤退させる」と明らかにした。
8月初めからの治安部隊によるゲリラ制圧作戦で一般住民を含め
犠牲者が相次ぎ、流血の拡大が懸念されていた。部隊の撤退がどの
程度の規模なのか不明だが、アチェ情勢に好転の兆しが出てきた。
制圧作戦は国軍と警察による混成部隊の計1万千人で構成。同司
令官は行政の中心都市バンダアチェでの地元代表らと会談で「制圧
作戦は警察部隊により続行するが、流血の事態を避けるため住宅地
での攻撃的作戦は当面中止する」と述べる一方、ゲリラに対し暴力
の中止を呼び掛けた。
部隊の撤退は、暴力の回避を求める世論の高まりに配慮した結果
とみられる。
また国軍はこれまでゲリラとは一切交渉しないとしているが、1
8日のアチェの地元紙スランビによると、アチェを統括するブキッ
トバリサン師団の司令官は「ゲリラと対話する用意がある」と柔軟
姿勢を示唆した。
ジャカルタ市中心部では18日、アチェでの流血の回避を求めて
超党派派のデモが実施された。与党ゴルカル党や国民信託党の幹部
を含め約300人が集まり「暴力で問題は解決しない」と対話の必
要性を訴えた。
18日の夕刊紙スアラ・プンバルアンによると、28日に1部閣
僚がアチェ入りし、アチェの有力者らと会談、解決策を話し合うと
いう。
(了)
[共同 8月18日] ( 1999-08-18-19:54 )