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文芸春秋1990年11月号に「ハンバーグにミミズ」なる記事があると
いうので図書館で取り寄せて貰った。文芸春秋を70年分保存している
という図書館で閲覧を頼んだのだが、係員は端末機で検索した後に画
面を長時間見つめて、「閲覧できません。」なる返事。理由を尋ねると
言葉を濁して「紛失している。」という。
別の図書館で「取り寄せ」を頼んだら2週間ほどで見事に探してくれた。
貸し出し禁止で閲覧のみ。
記事はマクドナルドなどのハンバーガーを非難・糾弾しているわけではな
い。只の、ハンバーガーのミミズ、ハンバーグの牛肉割合に関する記事であ
る。
1990年初め頃、マクドナルド・ハンバーガーのパティーからミミズが見つ
かり女子高生が「これ何?」と文句を言ったら口止め料として2万円を貰
ったという話。高校生の間で話題になり「ミミズを探せ。」として雑誌に載っ
たそうで、運良くミミズ入りのハンバーガーに当たれば(口止め料として)
5−10万円が貰えるそうだ。
(マクドナルド社では否定している。)
ハンバーグに混入する食用乾燥ミミズをサンプルとして持っているという
ハンバーグ製造開発担当者の話。ミミズは高蛋白・低脂肪で色も食肉に
似ているためにアメリカではヘルシーフードとして製造・販売されているそう
だ。
マクドナルド、ロッテリア、モスバーガーの名前が出る。これが記事に中
ではA社、B社、C社となっているのだが、A社はマクドナルド、B社がロ
ッテリア、C社がモスバーガーだろうことは明らかだろう。A社、B社は牛肉
100パーセントを謳う。A社は牛肉85ー100パーセント、B社は75パー
セント程、C社は25パーセント程だという極秘検査結果があるそうだ。
JASのハンバーグ「上級規格」(A社、B社がパス)とは牛肉95パーセント
以上ということになっているが、牛肉の割合はJASの検査項目には入って
おらず検査する方法も決まっていない(ない)という。紳士協定でメーカー
の言うことを信用してJASは「上級規格にパス」なるお墨付きを与えるそう
だ。なお調理前のハンバーグ(冷凍品)はどのメーカーも門外不出で、「検
査などできる筈がない。」そうだ。
A社のハンバーグは15パーセントがアメリカ産のバラ肉、85パーセントは
オーストラリア産乳牛とA社は言っている。800ー900円/sの牛肉だそう
だ。(この計算だとハンバーガ一個当たり40円の牛肉代が掛かってしまい牛
肉だけで原価を割ってしまい商売にならないと思うのだが。 きっと80ー90
円/sの誤りだろう。)
猛獣や肉食ペット、家畜の飼料として輸入される肉が流通段階で消えてし
まうという話もある。市販のハンバーガーに消費者はあまり期待してはい
けないというのがこの記事だろうか。