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◎中国、給油機を初公開へ 台湾への威嚇効果狙う
【北京17日共同】中国建国50周年の10月1日に行われる軍
事パレードで、開発中とみられる空中給油機のほか、スホイ27や
殲撃82など新鋭の主力戦闘機が北京市上空を飛行することが17
日までに明らかになった。
軍事評論家の江畑謙介氏が14日に北京で行われた軍用機の予行
演習の写真を鑑定した。
江畑氏によると、中国軍の空中給油機が公の場で披露されるのは
初めて。既に実用段階に入ったかどうかは不明だが、戦闘機の攻撃
範囲・時間を飛躍的に伸ばす給油機の存在誇示は台湾への威嚇効果
を狙ったとみられ、周辺諸国・地域の「中国脅威論」をさらに刺激
しそうだ。
給油機は轟撃6型爆撃機を改造したもので、給油管や給油口の高
度な技術はイスラエルから導入した可能性が高い。中国が試験的に
2機程度造ったことは知られていたが、本格的な空中給油能力はま
だないとみられ、いつ本格配備されるか注目されている。
スホイ27はロシアから導入した新鋭戦闘機で現有約50機。中
国は昨年から遼寧省瀋陽市で年間10−15機の予定でライセンス
生産を始めている。
殲撃82は、ロシアのミグ23をベースに中国が開発した殲撃8
1に、ミグ29のレーダーを備え付けた空海軍の主力機で現有約1
50機。中国は1980年代後半に81のレーダー近代化を米グラ
マン社に依頼したが、89年の天安門事件で同社が計画を中止した
ため、やむなくロシア製を導入した。 (了)
[共同 9月17日] ( 1999-09-17-14:04 )