Tweet |
◎独立組織ダーウィンに拠点 併合派の妨害避け移転
【シドニー17日共同】シドニー在住の東ティモール関係者は1
7日、インドネシア併合支持派の妨害を避けるため、独立運動の母
体組織・東ティモール民族抵抗評議会(CNRT、シャナナ・グス
マン議長)が活動拠点をオーストラリア北部ダーウィンに移す計画
を進めている、と明らかにした。
住民投票の結果が今月4日に発表されて以来、併合派民兵組織は
徹底したCNRTメンバー狩りを実行。中心都市ディリで事務所を
破壊するなど、CNRTの活動を妨げている。
CNRT幹部は近く、ダーウィンのある北部特別地域(準州)政
府と、本部機能移転で協議したいとしている。
インドネシア国軍が1975年に東ティモールに武力侵攻し、翌
年インドネシアに併合した際、抵抗運動を進めていた東ティモール
独立革命戦線(フレティリン)は一時ダーウィンを情報の発信、交
換拠点として使っていた。
CNRT関係者は、オーストラリア軍を中核とする多国籍軍が東
ティモールに派遣されても、CNRTの活動を本格的に再開するに
は時間がかかるとみており、現地の治安が回復するまでダーウィン
を活動拠点にしたいとしている。
ダーウィン入りしているジョアン・カラスカラオCNRT副議長
も、拠点移転を準州政府当局者と協議するという。 (了)
[共同 9月17日] ( 1999-09-17-09:01 )