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◎トルコ西部で大規模な地震 M7級、被害拡大も=再差替
【カイロ17日共同】トルコ西部で17日午前3時2分(日本時
間同日午前9時2分)、強い地震が発生した。震源地はイスタンブ
ールの東約110キロのイズミトで、両市など各地で建物の倒壊や
火災が続出したほか、電話や送電線が寸断された。アナトリア通信
によると、イスタンブールなどで11人が死亡、各地で数百人が負
傷した。
トルコ当局は地震の規模をマグニチュード(M)6・8と推定し
ているが、米コロラド州の地質調査所の地震情報センターはM7・
3と推定しており、死傷者はさらに増える可能性がある。
トルコ政府は同日、救援活動のため、災害対策センターを設置し
た。
アナトリア通信などによると、同国の最大都市イスタンブールや
首都アンカラでも強い揺れが感じられ、イスタンブールで6人が死
亡、震源地に近いアダパザルでも複数の死者が出た。
工業都市イズミトでは、石油精製所で火災が発生したとの報道も
ある。また橋や建造物が崩れ、負傷者らが病院に搬送された。
イスタンブールでは停電が起き、多くの人が倒壊したビルの下敷
きになった。また、就寝中の市民数千人が屋外に避難し、未明の大
通りは人であふれた。
イスタンブールとアンカラを結ぶ幹線道路では、走行中の車同士
が衝突する事故が起きたと伝えられている。
トルコはアナトリア断層と呼ばれる断層が走っており、昨年6月
27日には南部でM6・3の地震が発生、144人が死亡し、15
00人以上が負傷した。 (了)
[共同 8月17日] ( 1999-08-17-12:50 )