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◎鳩山氏、徴兵制を検討 民主、地方遊説開始
民主党代表選は13日夕、鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3候
補が小渕恵三首相のおひざ元・群馬県高崎市で立会演説会などを行
い、3氏そろって自自公連立政権批判を展開するなど、地方遊説を
スタートさせた。
鳩山氏は高崎市で開かれた立会演説会で参加者の質問に答える形
で、徴兵制について「(有事の際)万一(兵力が)足りないときに
は、緊急事態法制の中で考えるべきことではないか」と述べ、緊急
事態法制の中で徴兵制を検討すべきだとの考えを示した。
これに対し菅、横路両氏は同日夜、都内で記者団に「憲法で(徴
兵制を)禁止しながら、緊急事態法制に徴兵制を盛り込むのは難し
い。発言が矛盾している」と批判した。
鳩山氏は「(徴兵制は)基本的人権と公共の福祉との間で考える
べきだ。しかし現実的には難しいだろう」と釈明した。
JR高崎駅前での街頭演説会で、菅氏が「次の総選挙で自自公に
よる無責任な政治を変えたい」と、政権交代を目指す考えを強調。
横路氏は「国民の不安を受け止め、巨大与党勢力の暴走をチェック
し、(別の)選択肢を示すのが民主党の責任だ」と、自自公政権を
批判。鳩山氏も「自自公路線の相互依存体質に待ったをかけたい」
と述べた。
一方、立会演説会では、鳩山氏は「3人の考え方が基本的に違う
とは思わない。議論して受け入れていけるものだ」と、党の結束を
優先する姿勢を強調。横路氏も年内総選挙の可能性を指摘し「代表
選が終われば、新代表の下に結束し、総選挙に勝利しよう」と、党
分裂の懸念を払しょくする姿勢を示した。
(了)
[共同 9月14日] ( 1999-09-14-00:45 )