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◎旧ソ連の核実験が原因か ゴルバチョフ夫人の白血病
【モスクワ16日共同】重度の急性白血病のため、ドイツ北西部
ミュンスターの大学病院で闘病生活を送っているゴルバチョフ元ソ
連大統領夫人のライサさん(67)の病気は、旧ソ連の核実験場の
放射能が原因だった−−。
15日のロシア週刊紙モスコフスキエ・ベドモスチは、ライサさ
んが旧ソ連カザフスタンのセミパラチンスク核実験場からわずか1
00キロのロシア南部アルタイ地方ルプツォフスクで、約20年間
生まれ育ったことと関係があるとの見方を伝えた。
もしこの報道が正しければ、ソ連大統領時代に東西冷戦を終結さ
せ、激烈な核軍拡競争に幕を引いたゴルバチョフ氏の妻が、旧ソ連
核兵器開発の犠牲者となっている可能性もある。
同実験場では、米ソが核軍拡競争を続けた1949年から89年
の間、延べ500回に上る核実験が行われ、約30万人が後遺症に
悩まさせれているとされる。同紙によると、特にライサさんが少女
時代の40年代、セミパラチンスクとアルタイ地方の住民は強度の
放射線を被爆、多くの住民が白血病に苦しんでいる。
(了)
[共同 8月17日] ( 1999-08-17-06:01 )