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◎ムバラク大統領襲われけが 護衛が男を射殺
【カイロ6日共同】エジプト政府の声明によると、エジプト北東
部のポートサイドで6日、ムバラク大統領の乗った車に鋭利な道具
を持った男が襲いかかり、大統領が軽傷を負った。男は大統領の護
衛にその場で射殺された。男が車に近づくのを止めようとした護衛
の1人も負傷した。
大統領は、スエズ運河東側の港湾プロジェクトを視察した後、車
を連ねてポートサイド県の県庁舎に向かう途中だった。走行中の車
の後部座席の窓を開け、道路沿いの群衆に手を振っていた際に襲わ
れた。
一部報道によると、男は40歳で、犯罪歴があるという。
大統領は治療を受け、予定通り県庁舎で経済改革についての演説
を行った。演説会場の模様は国営テレビで放映されたが、大統領は
笑顔で聴衆に手を振るなど余裕を見せていた。演説では事件につい
て触れなかった。
ムバラク大統領は、1995年6月に訪問先のエチオピアの首都
アディスアベバで、空港からアフリカ統一機構(OAU)首脳会議
の会場に向かう途中、エジプトの反政府イスラム過激派組織イスラ
ム団のメンバーに襲撃されるなど、これまでに少なくとも3回の暗
殺未遂事件に遭っている。
(了)
[共同 9月 6日] ( 1999-09-06-23:14 )