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◎旅客機墜落は戦争行為で 伊調査妨害で9人起訴
【ローマ1日共同】イタリアの予審判事は1日、南部シチリア島
付近で1980年6月に81人が死亡した民間旅客機墜落は「戦争
行為」に巻き込まれたものと認定、当局の調査を妨害したとして4
人の空軍将官を国家反逆罪、当時の軍情報機関高官ら5人を偽証罪
でローマの重罪裁判所に起訴した。
DC9旅客機が墜落した当時、付近ではリビア戦闘機と北大西洋
条約機構(NATO)軍機の戦闘行動が展開されていたとされ、旅
客機はミサイルを被弾したとの見方も報じられていたが、判事は旅
客機墜落の直接的原因には触れていない。
起訴された9人はいずれも墜落の責任を追及されるのではなく、
国家機関の事故原因調査を意図的に妨害、あるいはもみ消しを図っ
たとされている。
報道によると、当時のレーダー記録には、リビア戦闘機1ないし
2機が旅客機の近くを飛行、複数の国籍のNATO機が迎撃に出動
していた。
(了)
[共同 9月 1日] ( 1999-09-01-22:52 )