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所沢の農家、テレ朝に1億円賠償訴訟 ダイオキシン報道で風評被害
テレビ朝日が埼玉県所沢市産の野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたと報道し、同市産野菜の暴落などが起きた問題で、所沢市農協(JA所沢市)組合員の野菜農家約370人は1日までに、同社と調査データを提供した民間調査機関、環境総合研究所(東京都品川区)に風評被害を認める訂正放送と謝罪広告、損害賠償を求める訴訟を2日にも浦和地裁に起こすことを決めた。請求額は1億円以上に上る見込み。
関係者によると、テレビ朝日は2月1日、報道番組「ニュースステーション」で、同研究所による検査結果として、ホウレンソウなど所沢市産野菜のダイオキシン濃度は厚生省の全国調査に比べて高いと報道。これを受け、一束(約300グラム)70−80円だった同市産のホウレンソウの卸値が30−50円に下落したほか、埼玉県内を中心に大手スーパー約20社が、所沢市産やその周辺の野菜類の仕入れをストップした。
県の推計によると、番組放送後の2月3日から20日までの同市産ホウレンソウの被害額は約6000万円に上った。