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◎85年にロ原潜原子炉爆発 ウラジオの事故で詳細報道
【モスクワ31日共同】31日付のロシア紙、新イズベスチヤは、
1985年8月に極東ウラジオストクにあるロシア太平洋艦隊所属
の原潜で起きた原子炉爆発事故の詳細を初めて報じるとともに、原
潜が事故後も係留されているウラジオ近郊のチャジュマ湾では放射
能汚染が許容基準を超えていると報じた。
「小さなチェルノブイリ事故」と題した記事によると、事故は、
原子炉の核燃料交換の際に起きた。
燃料交換後に原子炉のふたがしまらなくなったため、兵士らがク
レーンを使ってふたを持ち上げようとしたところ、誤って原子炉を
制御する黒鉛制御棒も一緒に持ち上げてしまった。このため、原子
炉が過熱、爆発したという。
爆発で将兵10人が即死、爆発で発生した放射能雲が風にあおら
れ、約20キロの範囲にわたって広がったという。
事故は当時極秘扱いされていたが、その後発生の事実は明らかに
なっていた。 (了)
[共同 8月31日] ( 1999-08-31-20:03 )