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◎聖地管理権引き渡す用意 ヨルダン首相
【カイロ30日共同】アンマンからの報道によると、ヨルダンの
ラワブデ首相は29日夜に放送されたサウジアラビアのラジオ局と
のインタビューで、ヨルダンがエルサレムのイスラム教聖地に対す
る管理権をパレスチナ自治政府に引き渡す用意があることを明らか
にした。
ヨルダンは1994年10月にイスラエルと平和条約を締結、こ
の中でエルサレムのイスラム教聖地の管理をめぐって特別の役割を
認められている。
ヨルダンはこれまでにも、聖地の管理権をパレスチナ側に引き渡
す意向を示したことがあるが、パレスチナ側がイスラエルとの間で
「恒久的地位交渉」を終えることを条件としていた。しかし、ラワ
ブデ首相は今回、恒久的地位交渉との関係などの条件には触れなか
った。
エルサレムの地位については、パレスチナ自治政府が東エルサレ
ムを将来の独立国家の首都と位置づけているのに対し、イスラエル
は東西エルサレムを「統一された不可分の永遠の首都」とし、対立
している。
(了)
[共同 8月30日] ( 1999-08-30-20:51 )