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◎夏の夜空に光跡 ペルセウス座流星群
夏の風物詩となったペルセウス座流星群の活動がピークを迎えた
13日未明、夜空に光の軌跡を残した流星が一部地域で見られ、観
測した子どもたちから夏休みのプレゼントに大きな歓声が上がった。
関東地方などでは雲が広がり、観測の条件は悪く、流星を見るこ
とができたのは、晴れ間がのぞいた近畿や東海、九州などの一部だ
けだった。
京大超高層電波研究センター信楽MU観測所(滋賀県信楽町)で
は中村卓司助教授(超高層物理学)らが電波も使って観測。「晴れ
間に肉眼で見えたのは1時間に20−30個程度。日本流星研究会
からは富士山五合目で、1時間に50個以上を見たとの報告が届い
ている」と話した。
愛知県豊田市郊外では県立千種高3年、小川宏君(18)と同級
生ら約10人が、同日午前1−2時にかけて約20個を確認。しか
し3時ごろから雨が降り出し「期待ほどには多くの流星が見られな
かった」と残念な様子だった。
ペルセウス座流星群は、スイフト・タットルすい星によってまき
散らされたちりが地球の大気圏に飛び込み発光する現象。毎年8月、
北東の空のペルセウス座の方角から放射状に流星が出現するのでこ
の名前が付いた。今年はピークの13日未明に月が出ておらず暗い
ため、流星観測に絶好の機会と期待されていた。 (了)
[共同 8月13日] ( 1999-08-13-10:05 )