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回答先: マックチキンナゲットネジ入り事件 投稿者 MAC 日時 1999 年 8 月 27 日 16:14:19:
損害賠償訴訟:マクドナルド敗訴、10万円支払い 名古屋地裁
オレンジジュースの中に混入した異物がのどに刺さってけがをしたと
して、名古屋市内の女性が日本マクドナルド(本社・東京都新宿区)を
相手取り40万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁の野田武明裁判
長は30日、「のどの傷は異物が原因と認められ、製造物責任(PL)法上
の欠陥がある」として、マクドナルド側に10万円の支払いを命じた。
異物は特定されなかったが、同裁判長は「原告に異物の特定を求める
のは酷だ」と、原告側の立証責任を軽減するPL法の趣旨に則り認定し
た。
判決理由で野田裁判長は、女性がジュースを飲んだ直後にのどをけが
している▽女性の口の中にあらかじめ異物が存在していたとは考えられ
ない――などの理由から、のどの傷はジュースに混入していた異物が原
因であると認定した。
マクドナルド側は「製造工程からストローを通過するような異物が混
入することはありえない」と主張していたが、同裁判長は「可能性は否
定できない」と退けた。さらに、「ジュースが通常有すべき安全性を欠
き、製造物責任法に定める『欠陥』があった」とした。また、異物が発
見されていないことについては、異物が混入していた事実が明らかであ
る以上、異物の正体が不明であることは「認定に当たって影響はない」
と述べた。
日本マクドナルドのコメント 事故のあった時点での異物の混入はあ
りえないと主張してきたが、それが認められない判決が出たので、今後
の対応は社内で検討する。
[毎日新聞社 1999年6月30日] Copyright(c) Mainichi Shimbun