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回答先: 邦人拉致事件で国防相を解任=キルギス大統領、武装勢力への掃討作戦発動 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 8 月 25 日 19:52:47:
◎キルギスの武装勢力が増大 長期化懸念の一方強硬論も
【ビシケク25日共同】キルギスで日本人鉱山技師4人を含む7
人がタジキスタンから侵入した武装勢力に拉致(らち)拘束された
事件は、政府軍部隊とイスラム武装勢力が散発的な銃撃戦を展開し
ているものの、25日になっても依然こう着状態が続いている。
ビシケクの消息筋が25日明らかにしたところによると、当初2
00人の武装勢力は500−1000人に増大。対するキルギス政
府軍は約300人で、有効な手を打てないまま長期化する可能性も
懸念されている。
一方で同筋は、これまでに武装勢力側の10人が死亡したほか、
キルギス軍側も既に3人が死亡、6人が重軽傷を負うなど人的被害
が次第に拡大しており、キルギス政府内部で事態解決に強硬策を取
るよう求める声が出始めていると指摘するなど、情勢は次第に緊迫
している。
同筋によると、事件の長期化による事態の悪化を恐れた地元住民
らが大量に避難、これまでに数千人が自宅を離れたという。
日本政府が派遣した外務省の加藤重信・領事移住部参事官らは2
5日、ビシケクに到着。キルギス当局との連絡を密にして、ペルー
日本大使公邸人質事件を教訓に不測の事態が起こらないよう情報収
集を強化する。
ラフモノフ・タジキスタン政権と対立するイスラム原理主義系武
装勢力は、ウズベキスタンに武器を運ぶ回廊として、キルギス領内
を往来してきた。しかし、総兵力推定1万2200人と兵力の少な
いキルギス軍は、自国領内の“テロリストの回廊”を押さえ込むこ
とができないのが実態だった。 (了)
[共同 8月25日] ( 1999-08-25-14:46 )