Tweet |
◎ナチス戦犯を重罪院へ パリ検事局が勧告
【パリ24日】フランスの公共ラジオ放送、フランス・アンフォ
が24日伝えたところによると、パリ検事局は7月末、45年前に
死刑判決を受け逃亡中のナチス戦犯アロイス・ブルンナー氏につい
て、新たに人道に対する罪で重罪院送致するよう勧告した。
1912年オーストリア生まれの同氏は第2次大戦中、パリ郊外
のユダヤ人強制収容所の責任者となり、13万人以上のユダヤ人を
死亡させたとされる。1954年の戦犯裁判で欠席のまま死刑判決
を受けたが、行方は分からず生死も不明。
しかし87年、米国の新聞のインタビューに応じて「ユダヤ人虐
殺についてまったく悔いていない。もう一度やってもいい」などと
語り、世界に衝撃を与えた。
92年にフランスの弁護士が人道に対する罪で新たに告訴し、予
審判事が捜査していた。検事局勧告を受け9月にも被告不在のまま、
裁判が始まる可能性があるという。
(了)
[共同 8月25日] ( 1999-08-25-06:03 )