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◎軍情報機関トップを処分 スイス、横領事件で責任
【ジュネーブ23日共同】オギ・スイス国防相は22日、スイス
軍内で発覚した公金横領事件に関連して辞意を表明した軍情報機関
「シークレット・サービス」責任者ピーター・レグリ氏を職務停止
処分にしたと発表した。
今月、元軍会計担当係ベラシ容疑者=逮捕済み=が5年間にわた
り、軍の銀行口座の中から860万スイス・フラン(約6億500
0万円)をだまし取っていたことが発覚。調べに対して同容疑者は、
軍内に「秘密部隊」を創設するための武器調達をレグリ氏に命令さ
れ、購入資金を渡されたと暴露した。
レグリ氏は「冷戦終結後に軍の秘密部隊を創設するなど、ばかば
かしいうその供述だ」と関与を全面否定したが、「スキャンダル」
に巻き込まれた責任を取ったとしている。
しかしその後ベラシ容疑者の供述通り、隠されていた銃や弾薬な
ど数百件の武器類がベルン郊外で発見されているところから、今後
の捜査の進展によっては事件が軍上層部に波及する可能性も出てい
る。
(了)
[共同 8月23日] ( 1999-08-23-23:06 )