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◎☆連戦副総統を候補に選出 台湾・国民党が党内選挙
【台北21日共同】台湾の国民党(李登輝主席)は21日、来年
3月の総統選に向け、2180人の党員代表による党内選挙を行い、
既に出馬を表明している連戦副総統(62)を同党候補に選出した。
選挙結果を受け国民党は29日の党大会で、連戦氏を候補として正
式に擁立する。
同党は先週、党員代表による候補者の推薦署名を行い、97・2
%が連氏を推薦。21日の党内選挙では唯一の候補者となった。各
種世論調査の支持率でトップを走る国民党非主流派の宋楚瑜・前台
湾省長(57)は無党派での出馬を表明しているが、党内には宋氏
支持勢力が残っており、党内選挙での連氏の得票率が注目されてい
た。
支持率低迷に悩んでいた連氏は、7月31日の出馬表明以降支持
率を上げ、野党、民主進歩党の陳水扁・前台北市長(48)と並ぶ
勢いとなっている。国民党では、宋氏支援のため現職閣僚が辞任す
るなど、分裂選挙による党内の足並みの乱れが顕在化しており、党
内の引き締めが最大の課題。連氏は25日に副総統候補を指名する。
「政権の継続による安定」を訴える連氏陣営は、強力な組織・資
金力にものを言わせ、財界をはじめ地方や社会団体に後援会組織を
張り巡らし、劣勢ばん回を図っている。 (了)
[共同 8月23日] ( 1999-08-23-06:59 )