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◎南米初のユダヤ虐殺博物館 アルゼンチンに
【リオデジャネイロ5日共同】アルゼンチンからの報道によると、
第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺の歴史を伝
える、中南米で初のホロコースト博物館がブエノスアイレスに建設
されることになり、5日、定礎式が行われた。
アルゼンチンには戦後、ナチス・ドイツ占領下の強制収容所で生
き延びたユダヤ人8000人が新天地を求め移住しており、この日
の定礎式にも一部が出席した。この博物館には、強制収容所やナチ
スにユダヤ人がほう起したワルシャワのゲットーの場面を再現する
ほか、ユダヤ人犠牲者の遺品、文書、写真などを展示。来年4月に
開館する予定。
アルゼンチンには現在ユダヤ人系住民約30万人が暮らし、世界
でも有数のユダヤ系社会がある。一方、ユダヤ人大量虐殺計画の立
案者として後に裁かれたアイヒマン元親衛隊中佐や、収容所での人
体実験で知られるメンゲレ医師など多数のナチス関係者も戦後、ア
ルゼンチンに逃亡していた。 (了)
[共同 8月 6日] ( 1999-08-06-09:52 )