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◎米「二国論」支持と認定か 中国共産党がと香港紙
【香港5日共同】5日付の香港紙、星島日報は消息筋の話として、
中国共産党中央政治局会議がこのほど、河北省の避暑地、北戴河で
開かれ、李登輝・台湾総統が提起した「二国論」を米国がひそかに
支持しているとの認識で一致した、と報じた。
同筋によると、会議では、ベオグラードの中国大使館誤爆事件や
気功集団「法輪功」の中国内での示威行動、「二国論」への暗黙の
支持はすべて、中国封じ込めを狙った米側の陰謀の一部との認識が
示された。
共産党指導部は(1)李総統が「二国論」を提起する直前、台湾
行政院(内閣)大陸委員会の蘇起主任が訪米したことは、台湾側が
事前に「二国論」について米側に根回ししたことを疑わせる(2)
米側が「二国論」提起後、台湾への兵器売却を発表したことは、米
台が結託し「台湾独立」という「政治的現実」を徐々につくり出し
ていこうという思惑の表れ−−とみなしているという。
会議はさらに、米国と台湾の結託に対し、政治的、軍事的、経済
的に必要な措置を講じることを確認。2日に行われた新型長距離ミ
サイル発射実験や米軍用機の香港着陸拒否はいずれも、米側に対す
る警告という。
会議ではまた、台湾統一に向けた具体的なスケジュール策定を求
める意見も出たという。 (了)
[共同 8月 5日] ( 1999-08-05-11:43 )