Tweet |
> 1999年7の月
> 恐怖の大王が空から降ってくるだろう
> アンゴルモアの大王を甦らせるために
> その前後の期間
> マルスは幸福の名のもとに支配するだろう
まさにまっただ中というなか、この私、好機到来というわけで『トンデモ ノストラダムス解剖学』(志水一夫氏著、データハウス刊)を読み耽っている今日この頃である。
さて予言と言えば、かの飛鳥昭雄「大先生」も実にさまざまな予言を公に発表しているので嬉しいかぎりだ。飛鳥氏の唱えている数々の“珍説”がいかにデタラメなのかを逐一検証した本『飛鳥昭雄の大真実!?』(古関智也著、文化創作出版刊)によれば、飛鳥予言では、なんと1998年8月23日に第三次世界大戦が勃発することを予言していたそうである。「第三次世界大戦は必ず起きます」と飛鳥氏は言うのだが、さてどれが第三次世界大戦だったのかしらん?(笑)。 1993〜95年にかけてNASAがヤハウェの存在を公表するというのも結局ハズレたしなあ。
ところで飛鳥氏は、冒頭のノストラダムスの『百詩篇集』(『諸世紀』は誤訳)の予言についてこう解釈しているようだ。「恐怖の大王」とは、飛鳥氏によれば「大魔王ルシファー」のことなのだという。ルシファーとは、これも飛鳥氏によれば「この光と反対の者は闇の存在といわれ、人の姿をしているが骨肉の体は有さず、目には見えない超常生命体」なんだそうだが、古関氏によれば五島勉の解釈からこじつけたものにすぎないとのこと。そして本年8月には「世界政府」がいよいよ誕生し、翌年の2000年「第四次世界大戦」が起こり、ロシアが核かプラズナーで滅びるそうだ。しかし、最終的な破局が訪れることになる末の日には「光の存在の組織」が現れ、それに従った者たちは救われるのだという。飛鳥氏はいう「光の存在は必ず来ます」と。ではその「光の存在の組織」とは何か? 「飛鳥昭雄解明研究家」を自称する古関氏によれば、それは「飛鳥氏の所属するキリスト教系宗教団体」なのだという。
なお飛鳥予言によれば、飛鳥昭雄は2000年に死ぬという(本人が言うんだから間違いない?)。しかし古関氏はこう書いている、「もっとも飛鳥予言は当たったためしがないので、あまり心配することはないだろうが」(214ページ)。
飛鳥氏の数々の“珍説”に心酔している方にこそ、ぜひ『飛鳥昭雄の大真実!?』を読まれることをオススメしたい。「あなたはキリストなんかじゃない!」ミミミミ麻原教祖(松本被告)に向かって叱責したかつての弟子・井上嘉浩のように、かつて飛鳥昭雄の信奉者だった古関氏は、「ヤハウェ」「プラズナー」「地球空洞説」「日本列島大回転説」など飛鳥説というものがいかにデタラメなのかをすべて白日の下に晒してみせた。考えてみればさほど真剣に(飛鳥説と)つきあわなくていいのかもしれない、なぜなら飛鳥昭雄自身こう語っているからだ、「僕は科学者じゃない、エンターテイナーですから」。