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◎印列車事故の死者5百人か 衝突の可能性=差替
【ニューデリー2日共同】インド東部の西ベンガル州の駅構内で
2日未明起きた列車事故で、PTI通信は同日、現地の目撃者の情
報として、死者が500人以上、負傷者も1000人に達する恐れ
があると報じた。今回の事故はインドで最悪の列車事故となる可能
性が強まった。
これまでの調べによると、2日午前2時(日本時間同5時半)ご
ろ、カルカッタの北約500キロのガイサン駅に停車中だったアッ
サム州の主要都市ガウハティ発ニューデリー行きの急行列車(6両
編成)に、対向してきたニューデリー発ガウハティ行きの別の急行
列車(8両編成)が正面衝突した。
事故は当初、隣接するアッサム州の分離独立を目指す過激派組織
による爆破テロ事件の可能性が指摘されていたが、現場を調べた鉄
道警察当局者は同通信に、信号機の故障などが原因の衝突事故であ
る可能性が強いと指摘した。
現在国境警備隊員なども投入した救助作業が続いているが、これ
までに200人以上の乗客らの遺体を確認したとしている。高速の
まま衝突したらしく、両方の列車の機関車や客車はすべて大破、押
しつぶされてめり込むような形となった車両もあるという。
インドは6万キロ以上の世界第4位の鉄道網を有しているが、運
行管理、車両の整備不良などから列車事故が頻発しており、昨年1
1月にも北西部のパンジャブ州で特急と急行の衝突事故が発生、2
00人余りが死亡している。 (了)
[共同 8月 2日] ( 1999-08-02-16:33 )