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◎ICカードの豊田町を視察 住民台帳法改正案で参院委
国民すべてに番号を付けて行政事務を効率化する住民基本台帳法
改正案を審議している参院地方行政・警察委員会のメンバー17人
が、ICカードシステムを導入している静岡県豊田町などを視察し
た。
同町は住民の予防接種や健康診断のデータなどをカードに入力し
たり、カードを図書館の貸し出し券として利用している。
委員からの運用上の問題点などの質問に、町職員は予防接種の際
に手帳を持っていく必要があり、カードと手帳の二重管理で手間が
かかると説明。成人のカード保有率が成人全体の19%と伸び悩ん
でいる点も課題として挙げた。
この後、一行は住民票を近隣22市町村で広域交付している同県
浜松市で、交付手続きの様子を視察。地元の市民団体が小山峰男委
員長に、法案反対の申し入れ書を手渡す場面もあった。
小山委員長は視察後「ICカードの問題点などいろいろと知るこ
とができて、今後の審議の参考になったと思う」と話した。
同委員会は16日に理事懇談会を開き、今後の審議日程を協議す
る予定。 (了)
[共同 7月15日] ( 1999-07-15-17:37 )