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◎ミール落下の危険を警告 ロ宇宙局長が凍結問題で
【モスクワ12日共同】カザフスタン政府がバイコヌール宇宙基
地からのロシアのロケット打ち上げを凍結している問題で、コプチ
ェフ・ロシア宇宙局長は12日、同基地で14日に予定されている
宇宙ステーション「ミール」への貨物船プログレスの打ち上げが大
幅に遅れればミールが地上に落下し惨事に発展する恐れがあると警
告した。
局長によると、プログレスはミールの飛行士らに食料、飲料水な
どを輸送する予定だが、今月20日から約1カ月間は軌道状態がミ
ールと貨物船のドッキングに適さず、飛行士らは飲料水などが不足
すれば地球に帰還せざるを得なくなるという。しかしミールは無人
飛行の準備できていないため、飛行士帰還後に重量140トンの宇
宙船体が地表に落下する危険が出るという。
打ち上げの凍結は、カザフがロシアに貸与している同基地で今月
5日、ロシアが軍事用通信衛星「ラドゥガ」の打ち上げに失敗した
ことがきっかけ。カザフ側はロケットが自国領内の住民居住地域に
落下したことに反発を強め、両国が交渉を続けている。 (了)
[共同 7月13日] ( 1999-07-13-00:02 )