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◎イラク領の聖地訪問を希望 ローマ法王
【ローマ12日共同】ローマ法王庁報道官は10日、イタリア北
西部アルプス山ろくで休養中の法王ヨハネ・パウロ2世がキリスト
教、ユダヤ教、イスラム教の各教徒の共通の始祖とされるアブラハ
ム生誕の地ウル(現イラク領)を「ユダヤ教徒、イスラム教徒とと
もに訪れることができれば素晴らしい」と考えていることを明らか
にした。
また、法王のアジア訪問は11月になる見通しで、訪問先にフィ
リピン、インド、ベトナムが含まれる可能性があると述べた。
法王は先に、キリスト生誕2000年祭に向けて、これまで政治
情勢が障害となって実現が困難とみられていたウルやシナイ、ベツ
レヘム、エルサレムなどの中東の聖地巡礼に意欲を表明している。
ウルについては、年内にも訪問を実現するため既に非公式に準備
が始まっているとの情報もバグダッドから伝えられている。(了)
[共同 7月12日] ( 1999-07-12-08:00 )