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◎「これは生物戦争だ」 イラク大統領が非難
【カイロ9日共同】9日付のイラク各紙によると、イラクのフセ
イン大統領は8日夜のバース党指導部の会議で、イラク北部でバッ
タの卵を地中に埋め、作物に危害を加えようとしたとして、イラク
から国外退去を求められた国連職員について「この犯罪行為は生物
戦争を意味する」などと述べ、厳しく批判した。
この国連職員はイラク北部で地雷撤去作業を担当していたニュー
ジーランド人のイアン・ブロートン氏で、イラク側の要求に従い、
8日にイラクを退去した。
フセイン大統領は「敵はイラク国民の間に病気を広める手段とし
て国連を使っている」と指摘。「これは個人の行為ではなく、国家
とその国家に所属する情報機関の行動だ」と非難した。大統領は国
名については触れなかった。
国連側はイラクの主張に根拠はないと反論している。 (了)
[共同 7月 9日] ( 1999-07-09-23:24 )