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◎化学兵器攻撃に準備を 米委員会が報告書
【ワシントン8日共同】米中央情報局(CIA)のドイッチ元長
官を委員長とする大量破壊兵器拡散に関する政府委員会は8日まで
に報告書をまとめ、核・化学・生物兵器による米国への攻撃に対し、
関連する連邦機関を統合して対応する体制が整っていないと警告し
た。報告書は今月14日にホワイトハウスと議会に送られる。
報告書は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、イラクなど米国が
指定した「テロ支援国家」の大量破壊兵器の開発や保有状況を分析。
大量破壊兵器による攻撃に備え、大統領が、関連連邦機関を統括す
る高官を指名するよう提言している。
また、起こりうるシナリオとして、待遇に不満を持つロシアの科
学者が核兵器用の高濃縮ウランをイランに売却する場合、また、地
下鉄で炭疽(そ)菌がばらまかれて6000人が緊急治療を必要と
するという地下鉄サリン事件をほうふつとさせるケースなどを挙げ、
対応策を急ぐよう訴えた。 (了)
[共同 7月 9日] ( 1999-07-09-10:00 )