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◎細菌放出の実験を中止 米ロスアラモス国立研究所
【ロサンゼルス8日共同】米ニューメキシコ州にあるロスアラモ
ス国立研究所は8日、細菌戦に備えた探知器を実証試験するため、
細菌を施設外に放出する実験を計画していたが、住民の強い反対に
あって、実験を中止した。
AP通信によると、この細菌は、土壌にある一般的な細菌で、ジ
ャガイモやニンジンなどの野菜の根に付着しており、同研究所は、
健康に害は与えないと説明している。
計画では毎月1回午後9時から午前3時までの夜間に約10グラ
ムを放出する実験を1年間続けることになっていた。
探知器を試験するには施設外に放出する必要があるため、施設か
ら約16キロ離れた集落(人口約6500人)の住民と話し合いを
続けていた。
同研究所は、別の実験方法を検討するとしている。 (了)
[共同 7月 9日] ( 1999-07-09-08:48 )