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◎カルト集団50人以上不明 UFO遭遇目指し山中に?
【リオデジャネイロ8日共同】南米コロンビア北東部カルタヘナ
で、地球外生物(ET)と遭遇すれば、この世の終末から救済され
ると信じるカルト集団のメンバーが北部の山中に向かい、行方不明
になっている。地元のマスコミは、不明者数は50人から100人
におよぶと伝え、社会問題化する兆しをみせている。
8日付の有力紙エルティエンポなどによると、このグループは、
キリスト教の異端の流れを継ぐ運動「ステラ・マリス」を名乗り、
「今年8月に、この世の終末が来る」と信じている。その教えでE
Tが一部の人類を救ってくれるとされたため、若者を中心とするメ
ンバーは先月下旬ごろから今月上旬にかけて、ETの乗った未確認
飛行物体(UFO)に遭遇できるという北部シエラネバダ・デ・サ
ンタマルタの山間部に入り、連絡を絶っている。今月4日に40人
から60人が現地に向かったとの情報もある。
メンバーの多くは突然、家を出たため、家族は不安を募らせてお
り、家族の一部が検察当局に告発する動きも出始めた。
一方で「通常の修行のため山に入ったのを、マスコミや家族が騒
ぎすぎている」(宗教関係者)との声もある。警察は集団自殺の可
能性や本人の意思に反して連れ去られた形跡がないと、これまでの
ところ捜査に乗り出していない。
南米ガイアナでは1978年に新興宗教団体の人民寺院の900
人余が集団自殺する事件があった。 (了)
[共同 7月 9日] ( 1999-07-09-07:47 )