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◎ロ当局が原発大事故を警告 プルトニウム生産炉で
【モスクワ8日共同】8日付のロシア紙、独立新聞によると、西
シベリア・トムスク州セベルスク近郊にある化学コンビナートの兵
器用プルトニウム生産用原子炉で6月14日に起きた放射能漏れ事
故について、ロシア原子力監督局は、事後処理を誤れば1986年
のチェルノブイリ原発事故を上回る大事故が起き得ると警告した。
原子力監督局は、安全性が確認されるまで事故の起きた炉を通常
の出力で稼働しないようコンビナート側に命令した。しかし、同原
子炉は地元に電力も供給しているため、コンビナート側は早期の出
力回復を政府に要望、監督局が懸念を強めている。
事故の詳細は不明だが、同紙は、原子炉の核燃料棒が落下、うち
8本は中央ホールの床下に残った状態だと報じた。コンビナート側
は、放射能レベルを下げるため床下を鋳鉄で埋めたが、原子力監督
局の専門家は、この処置が原子炉に悪影響を及ぼしているとみてい
るという。
同原子炉は、チェルノブイリ型と同じ黒鉛減速炉だが、チェルノ
ブイリ型より旧式。事故の際には、作業員2人が被ばくした。(了)
[共同 7月 9日] ( 1999-07-09-00:03 )