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◎愛知の盗聴器も製作 警察庁納入の元技術者
警察庁への盗聴器の大量納入を認めた元補聴器メーカー幹部丸竹
洋三氏(65)が8日、名古屋市内で記者会見し、共産党愛知県委
員会で1966年に見つかった盗聴器も製作していた経緯を具体的
に明らかにした。
丸竹氏によると、共産党愛知県委員会で見つかった盗聴器はこれ
までに製作した約130セットのうちの1つで、60年ごろの製品
だった。
今年5月、東京都内で報道機関に対し自作であると認めていた。
同委員会が発見した盗聴器から描いた回路図と、同社に残っていた
回路図が完全に一致し、自作であると分かったという。
盗聴器は、同委員会の3階会議室の天井裏の木材をくりぬいて、
はめ込まれていた。電源は会議室の電灯配線に接続され、マイクで
拾った声を発信機が送信、屋外の受信機で受信する仕組み。
丸竹氏は、57年に補聴器メーカーに入社した直後、警察庁から
注文を受けた上司から「誘拐犯を捕まえるための盗聴器を製作して
くれ」と頼まれたという。 (了)
[共同 7月 8日] ( 1999-07-08-17:53 )