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◎欧米への核反撃を想定か ロシア軍機飛来で報道
【モスクワ2日共同】ロシア軍の戦略爆撃機が冷戦終結後初めて
アイスランド近くまで飛行した先月末の大規模演習について2日付
のロシア各紙は、「西側」がロシアやベラルーシに通常兵器による
攻撃を掛けたのに対し、ロシア軍が米国本土や西欧に核兵器による
反撃を行うとの想定だったと伝えた。
セボードニャ紙によると、6月26日、米国が射程に入るアイス
ランド付近でツポレフ95戦略爆撃機「ベアー」2機は巡航ミサイ
ルの模擬発射訓練を行った。
また独立新聞などによると、別の戦略爆撃機ツポレフ160「ブ
ラックジャック」も西欧を標的に同ミサイルの模擬発射を実施、そ
の後ロシアで実際にミサイルの発射訓練を行ったという。
ロシア軍は今回の飛行演習の目的について一切発表していないが、
セボードニャ紙は、北大西洋条約機構(NATO)が通常兵器でロ
シアを攻撃した場合、ロシアが核兵器の使用を辞さないとの「威嚇」
が目的だった、と報じた。
(了)
[共同 7月 2日] ( 1999-07-02-21:15 )