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回答先: 誤爆の可能性、指摘されていた=中国大使館事件でCIA報告−米紙 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 6 月 25 日 07:51:46:
◎大使館誤爆3日前に誤り発見 爆撃機に指摘届かず
【ワシントン24日共同】ベーコン米国防総省報道官は24日、
ベオグラードの中国大使館誤爆で、中央情報局(CIA)の分析官
が誤爆3日前に中国大使館が写った標的の写真を見て「本来の標的
のユーゴ連邦調達局でない」と気づいていたことを明らかにした。
分析官の指摘は米空軍のB2戦略爆撃機に届かずに誤爆に至ったと
いう。
報道官によると、この分析官は標的の写真が、かつて見たことが
ある調達局ではなかったことから、5月4日に米欧州軍統合空爆セ
ンター(イタリア)に「標的の間違い」を連絡したが、同センター
は重大視しなかった。
分析官は攻撃予定を知らなかったために緊急性を感じず、同月6、
7日とCIAの訓練に参加。7日午後CIA本部に戻った際に、標
的の爆撃予定が数時間後と知らされた。分析官は同センターに再度
連絡したが、既に飛行中のB2は“計画通り”に中国大使館を爆撃
した。
分析官は写真の建物が中国大使館とは知らずに「何らかの軍事施
設」と判断しており、同センターへの連絡は「本来の標的でないが、
攻撃価値はある」と伝えたという。
この誤爆の経緯は訪中したピカリング国務次官が中国側に伝えた。
国防総省とCIAは同センターが2回とも分析官の指摘を重大視し
なかった点を調査している。米政府は誤爆理由で「中国大使館を正
確に記していない古い地図に頼った」ことも明らかにしている。
(了)
[共同 6月25日] ( 1999-06-25-08:23 )