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◎明石氏が北朝鮮訪問へ 国際シンポジウムに参加
明石康・元国連事務次長は24日午前、野中広務官房長官を首相
官邸に訪ね、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を今月29日から
5日間の日程で訪問することを伝えた。
明石氏は今回の訪朝について、あくまで個人の資格で訪問すると
しているが、事前に外務省との意見調整も行っており、手詰まり状
態となっている両国関係の改善に向けた手がかりを模索することに
なるとみられる。
明石氏は「旧知の同国元国連大使の呼び掛けに応じて、平壌で開
かれる国際シンポジウムに参加する」ため、北京経由で29日に北
朝鮮に入り、シンポジウム参加のほか「同国内での国連機関の活動
ぶりを視察したい」としている。
日朝関係をめぐっては社民党の村山富市元首相を団長とする超党
派議員団が早期訪朝を目指していたが、食料支援問題をめぐる意見
対立などから、北朝鮮側の受け入れ回答がないため、今月に予定し
た訪朝を見送ることを決めている。
明石氏は、今年5月にもユーゴスラビアを訪問し、ミロシェビッ
チ同国大統領と会談している。 (了)
[共同 6月24日] ( 1999-06-24-12:08 )