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回答先: 田中被告の海外活動裏付け 90年に元亡命者が目撃 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 6 月 23 日 11:01:45:
◎元赤軍田中被告に無罪判決 8月にも日本移送か=差替
【チョンブリ(タイ中部)23日共同】タイの偽米ドル札事件で、
偽造通貨の使用目的所持罪などに問われた元赤軍派でよど号乗っ取
り犯の田中義三被告(50)=国外移送目的略取誘拐容疑などで国
際手配、本籍・熊本県=の判決公判が23日、タイ中部のチョンブ
リ地裁で開かれ、裁判長は「犯行を裏付ける証拠に欠ける」と無罪
を言い渡した。
タイ政府は、事件の司法手続き終了後、速やかに日本に引き渡す
方針で、田中被告は、無罪判決後も身柄を拘束されている。検察側
は控訴について「上級庁の判断を仰いで決める」としているが、断
念するとみられ、1カ月の控訴期間を経て無罪が確定後、引き渡し
審理を経て早ければ8月にも日本に移送される。
移送されれば、1970年のよど号事件で朝鮮民主主義人民共和
国(北朝鮮)に渡ったメンバーが海外で拘束され、帰国する初のケ
ース。
田中被告は判決後、「うれしい。自主的、主体的に日本に帰りた
い」と、約30年ぶりの帰国に前向きな姿勢を示した。しかし、タ
イ国内法は政治犯の移送を禁じており、引き渡し審理では「政治的
な立場も含め主張すべきことは主張する」としている。
田中被告は共犯8人と共謀し96年1月、タイ中部の観光地パタ
ヤで、偽100米ドル札90枚を違法に両替したとして起訴された
が、判決は、プノンペンの会社事務所で押収された偽米ドル札は
「オーナーである児玉章吾服役囚(56)=禁固2年6月が確定=
の所有物」と認定。うち1枚から検出された田中被告の指紋も「偶
然に触ったとみるべき」とし、事件への関与を示す証拠にはならな
いと退けた。
同時に判決を受けたタイ人の5被告のうち、両替を命じた2被告
が禁固3年9月、残りは無罪となった。
田中被告は96年3月、カンボジア・ベトナム国境で米捜査官ら
に身柄を拘束され、タイに移送後、同年4月に起訴されたが、捜査
段階から一貫して関与を否定。公判では「事件を捜査した米財務省
シークレットサービスのでっち上げ」と無罪を主張した。 (了)
[共同 6月23日] ( 1999-06-23-16:36 )