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◎首相と野中氏が対立否定 国会会期の延長問題で
野中広務官房長官は17日午前の政務次官会議で、国会の会期延
長幅をめぐる報道に関連し「(小渕恵三首相が9月上旬までと主張
したのを)私と古賀(誠自民党国対委員長)氏が強引に8月上旬ま
で戻したように書かれているが、事実と違う」と異例の釈明を行っ
た。
首相もこの後、首相官邸で記者団に「9月というのは、官房長官
が言った。いつまでというのは私は一度も言っていない」と強調。
「おれは真空総理だから、対立することはないんだ。考え方がない
んだから。無なんだ、空なんだ」と述べ、野中氏との間に対立が生
じたとする見方を否定した。
野中氏は政務次官会議で、会期延長幅が決定するまでの経緯につ
いて、延長国会で焦点となる産業競争力強化関連法案の提出時期は
当初、8月上旬だったが、担当官庁の通産省に前倒しを強く要求、
同省から「これ以上の前倒しは(法案作成作業がきつく)病人が出
る」と言われながらも、結果的に提出が7月21日に早まり、延長
幅短縮が可能になったと説明した。
この後の記者会見でも「私と首相の対立を仕掛けるような報道が
あるが、まったくそういうことはない」と表明。さらに会期延長問
題が自民党総裁選などと結び付けて報じられたことを念頭に「何一
つ政治的思惑が働いたわけでも、官邸と(自民)党あるいは官邸内
で何かあったわけではない」と強調した。 (了)
[共同 6月17日] ( 1999-06-17-13:00 )