Tweet |
◆「海VS陸」で貨物スピード競争が激化
川崎汽船の子会社の川崎近海汽船と、商船三井の子会社のブルーハイウェイラインは、生鮮食料品などを輸送するため、東京港と北海道の苫小牧港を二十時間で結ぶ超高速の貨物フェリーを九月一日に就航させる。JR貨物はこれに対抗して、苫小牧駅を改良し、七月中にも関東地区と苫小牧駅を二十時間弱でつなぐ直通運転を行う計画だ。旅客では東京〜福岡間などで航空機とJRの新幹線が競合しているが、今回は貨物で海と陸のスピード競争に火がついた。
川崎近海汽船とブルーハイウェイラインは現在、共同で、東京〜苫小牧間を三隻の貨物船を使って週六往復している。しかし、三隻とも最高速度が二十ノット程度で、片道三十時間もかかるため、配送日が荷物を集荷してから四日後になる場合が多く、使い勝手が悪かった。
このため、川崎近海汽船は超高速船「ほっかいどう丸」(12200トン)、ブルーハイウェイラインが「さんふらわあ とまこまい」(同)を就航させる。二隻は同型の船でともに三菱重工業で建造中だ。最高速度は三十ノット(時速五十六キロ)と国内の貨物船では最高速となる。また積載量でも国内の貨物フェリーでは最大規模で、長さ八・五メートルのトラック二百台のほか、乗用車四十六台を積載できる。
良いことですね、