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スパイ
一ヶ月近くまえだろうか、朝日新聞に「1960年代、日本共産党が
中国から資金提供を受けていた。」 なる証拠・資料がアメリカで
明らかにされた、というような報道があった。アメリカ情報部(CIA)
が日本共産党内部(上層部)に送り込んでいたスパイからの報告
だという。
共産党は「我が党は外国からの資金提供を受けたことはない。」
と否定しているが、明らかなことはアメリカが日本共産党上層部に
スパイを送り込んでいたという事実であり、また、このようなことに
対して日本政府は勿論、どのような日本の勢力も、アメリカに異議
も唱えず抗議もしないという点である。日本国民も政治家も「そん
な非常識な。」 と感じない点である。
日本政府の機関(公安など)が韓国の野党にスパイを送り込み監
視していることが発覚したら、韓国政府はどのような反応を示すだ
ろうか。「ありがとうございます。ご苦労様でした。できましたらまた
情報提供をお願いします。」 と言うだろうか。アメリカの共和党上
層部に日本政府からのスパイがいたら、アメリカはどうするだろう
か。アメリカの有力なテロ組織に日本がスパイを送り込んでいたら
アメリカは「ありがとうございます。お互いに協力してテロに立ち向
かいましょう。」 と言うだろうか。
日本の政治家・国民には独立国としての自覚がない。誇りもない。
あの報道の日本での影響をアメリカは慎重に分析したことだろう。
そして、「もう従順な飼い犬になったな。何も心配はない。もう何を
しても手を噛まれることはなかろう。」と喜んだだろう。ガイドライン
法案にも強気で迫れる。
共和党のアメリカ大統領ニクソンは民主党本部に盗聴装置を仕
掛けようとした(未遂)件に関与した(事件をもみ消そうとした)とし
て辞任に追い込まれた。
(日本では共産党への盗聴を実行した警察官には無罪判決、誰
も責任をとらない。)