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◎ユーゴ核施設に異常なし IAEA
【ベオグラード7日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバ
ラダイ事務局長は7日の理事会で、ユーゴスラビアの首都ベオグラ
ード近郊にある核施設で4カ月ぶりに再開した査察で「異常はなか
った」と報告した。
IAEAは3、4の両日、ベオグラードの東約15キロにあるビ
ンチャ核科学研究所で使用済み核物質の保管状態や原子炉に装てん
されている核燃料棒などを調べたが、事務局長は「査察官は予定し
た活動を完了した。核物質の異常を示す兆候は見つからなかった」
と述べた。
コソボ紛争激化に伴い1月以降、毎月1回の定例査察が実施でき
なかった。北大西洋条約機構(NATO)軍による誤爆の恐れや核
物質強奪などのテロ活動への不安が出ていた。
(了)
[共同 6月 7日] ( 1999-06-07-20:49 )