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◎ユーゴ空爆経費は70億$ 治安維持に6百億$と英紙
【ロンドン7日共同】7日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、
北大西洋条約機構(NATO)が10週間以上にわたる対ユーゴス
ラビア空爆に要した経費は約70億ドル(約8500億円)に上る
と報じた。
同紙によると、空爆期間中少なくとも航空機700機と艦船20
隻が作戦に参加。米大手証券会社、リーマン・ブラザーズのルエリ
ン総括主任エコノミストは、空爆でNATOは1日当たり約1億ド
ルの支出を強いられたと試算している。
今後、コソボ自治州に展開される国際治安部隊について、同紙は
「空爆そのものより経費がかかる」と指摘。英王立国際問題研究所
は、平和維持には最低でも延べ12万人の部隊が必要と想定した上
で、陸海軍の支援経費を含まずに年間600億ドルが必要になると
している。
1991年に多国籍軍がイラクで展開した「砂漠の嵐」作戦では
1020億ドルを要したが、日本やサウジアラビアなどが資金を拠
出、NATOの支出は総額の40%程度にとどまった。 (了)
[共同 6月 7日] ( 1999-06-07-09:35 )