星の王子様ロシアへ…宇宙電波革命?


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投稿者 SP' 日時 1999 年 3 月 27 日 19:16:23:

 シベリア横断鉄道敷設作業現場、鉄道労働者パブロ・バスチェンコは、凍った地面からコーヒー缶のよう
な金属物を掘り当てた。蓋の部分は破れていたが、包んでいたパラフィンを染み込ませた布が腐敗を防ぎ、
1冊の小さなノートが入っていた。歴史的に重要な物と考えた彼は、缶を鉄道労働監督者へ持って行き、責
任者は事情をソビエト文化保護省に通報した。科学者はそれが50年程経っている物と分析したが、ノートは
相当老朽化しており、内容を判読するには至らなかった。彼らは悩んだ末、以前から文化人類学上で交流が
あり、必要な技術を持っていたアメリカの科学者達に分析を依頼した。ソ連は、その復元保存責任者にアイ
オワ州人類学研究センターのモーリス・デソート博士を指名。分析はフッ化ヨウ素のクロマトグラフィーが
用いられ、数カ月に及ぶ調査研究の結果、その全貌が明らかにされた。博士の発表によると、ノートは1917
年ロシア革命最中に白ロシア兵、ニコライ・スコルニコフが書いた日記であると判明。


1917年11月14日
『数日間に亘って多くのボルシェビキを殺したのに、依然として奴らは戦いを挑んでくる。奴らの食料や弾
薬は、殆ど底を尽いている筈なのに諦める事をしない。労働者や農民は「共産主義」という言葉にとりつか
れ、できもしない革命を夢想しているのに違いないのだ。決して勝てないのに、それでも挑んでくる』

11月17日
『先日、森の中を歩いていると、遠くに眩しい光を見た。続けて大きな音が聞こえた。それはきっと奴らが
何らかの方法で入手した大砲や爆薬かもしれない。そうなら、これからの戦局に悪影響を与えるだろう。し
かしその後、奴らが武器を新たに獲得したという兆候は見られない。ならばあの光や音は一体何だったのだ
ろう。不思議な事があるものだ』

11月18日
『西シベリアの奥地へ我々は進んでいる。私は前線が余りにも先に行ってしまう事で、補給線から離れすぎ
る事が不安であった。だが、不安は的中した。奴らが朝、突然攻撃してきたのだ。その結果、我々の部隊と
補給線が分断され連絡が途絶えてしまった。戦局は非常に不利である。直ちに反撃して包囲を突破しなけれ
ば降伏するしか道はない』

11月19日
『敵の攻撃は、益々激しくなり、弾薬も残り少なくなった。我々は強引に包囲網を突破した。偶々成功した
から良かったものの、失敗していたらどうなった事か』(この後数ページは破損が酷く判読不可。数日経過
したと思われるが、可能な部分から)『私は以前森の中で光を見たが、それは異星人(Aatu)の飛行船だっ
たのだ。彼の説明によれば、この光で星から星への広大な距離を飛べるそうである。移動装置という物だそ
うだが、詳しい働きについては説明して貰えなかった。しかし、彼らの星(Kofurr)の政治や文化等に関す
る情報と、我国のそれとの交換には快く応じてくれた。彼は会話を記録する為に不思議な装置を使った。私
が見た限りでは、モスクワに旅行した時に見た事がある“電信”の装置に似ていた。ただ、どこに管があり
ラッパはどこに付いているか質問すると、彼は物珍しそうに私を見て笑うような声を出した』

11月24日
『中尉は、私が最初に異星人に会った事を理由に、その不思議な生物を保護するよう命じた。しかしこの戦
時下、私自身が危険な目にあった時に、どうやってこの生物を守ればいいのだろうか。ボルシェビキの執拗
な攻撃に弾薬は底を尽いてきているのに。
 敵の銃声はいつも聞こえているし、私が敵に発見されるのは時間の問題なのかもしれない。
 しかし私と友達になった、この奇妙な銀のスーツを着て壊れやすいアンテナのような物をつけた、黄色い
肌を持った生物は、死を理解できないらしい。兵士の1人が襲われて動かずに横たわっているのを見るとな
ぜすぐ起き上がらないのかと尋ねた。逆にあなたの星の人間はすぐ蘇るのかと質問すると、勿論すぐに息を
吹き返す、と答えた』

11月28日
『今日、私は彼の故郷の星について詳しく教えてくれるよう頼んだ。以下はその説明である。
 彼の星は、我国では"Tau Ceti"として知られる恒星の第4番惑星で、地球や他の似た星より古く大きさは地
球とほぼ同じ大きさである。必然的に地球よりも古い歴史を持っている。昔は丁度今の地球のように多くの
国があったが、自分達の星の大気圏を越えて旅する事を覚えてから約百年後、全ての国々は1つの政府の下
に纏まったという。私はこの話を聞いて、その星の政治形態に興味を覚えた。例えば、それは君主制なのか
はたまた、アメリカのような民主主義の形態をとっているのだろうかという事である。
 異星人はアメリカの事は実によく知っていて、その政治機構は多くの点で彼らの星と類似していると述べ
た。更に、ボルシェビキが目指している共産主義の組織と似ている所も多いとも言った。
 それは、私にはかなりショックな事であった。
 私は更に、彼らがボルシェビキを援助しているのかを尋ねた。彼はそれには答えず、こう言った。
「地球人を助ける為にここにいるのであって、決して傷つける為ではない」
 また、彼の星の首都はモスクワ、ニューヨーク、東京、ローマ等の都市より遥かに大きいという。建造物
も地球のどれよりも大きく、それはMennotiisという物質でできていると言った。何らかの石でできた物なの
かと聞くと、地球人にそれを説明するのは難しすぎると首を振った。ただ、彼はプラスチックという物質を
知っているかと聞いた。私は知らなかったので、その話はそこで終わってしまった』

11月29日
『ボルシェビキは我々の苦境を知るや、以前より攻撃回数を増してきた。今日は3度も攻撃があり、私は7人
殺したが味方の多くを失う結果になってしまった。ゆっくり、だが確実に我が軍は壊滅へと向かっている。
既に物資の補給は絶たれ、食料も燃料も残り少ない。寒さが厳しく木を燃やして暖をとらねばならないが、
薪集めに森に入ると、必ず攻撃されてしまう。臆病者の彼らは奇襲してきて、反撃に出ようとするとすぐど
こかへ隠れてしまうので手がつけられない。
 異星人は、しかし、この寒さにもびくともしない。あの銀色の服が防寒してくれるのだという。それに触
ると見た事もない材質でできていた。織り目が1つもなく絹よりも薄い位である。そんな薄い服で、どうし
てこの寒さが耐えられるのか聞いてみた。しかし、私には理解させられないと親しげに語った。
 夜の食事の時に、私はいつものように自分の食料を彼に分け与えた。餓死する時期が早く来ても構わない
と思うほど、彼とは親しくなっていたから。しかし今夜の彼は食べなかった。彼は我々が食べているような
食料は 必要としないそうで、今まで私と一緒に食べてきたのは私の意にそうようにした為であると語った』

12月2日
『弾薬は既に尽き果て、我軍では降伏の話すら出始めた。私はボルシェビキが共産主義革命に成功するかど
うかは分らない。しかし、軍事的に彼らは確実に勝利に近づいている。中尉は、この事を理解できないらし
い。闘いを続ける事を命令し、従わない兵士には射殺さえも辞さない雰囲気であった。私にできる事と言え
ば、全員が殺される前に中尉の妄想がとけるよう祈る事だけである。
 異星人が去ってしまって既に2日経った。彼がボルシェビキを援助する為に、我軍の補給線を分断した事
について、私は決して恨みはしない。彼らは明らかに平和を愛する人種であり、地球人よりは技術的にも文
化的にも道徳的にも遥かに進歩している事を私は知っているからだ。もし、共産主義革命の成功が人類に多
大な利益を齎すだろうと彼が言ったら、私はその言葉を信じるだろう。
 それは、私が望む事でもあるからだ…』(ロナルド・スレーター 望月昭子・杉谷恵訳記事より)


…初の組織的な地球外知性体探索、1960年5〜7月のオズマ(『オズの魔法使い』の女王名)計画で狙った1つ
はくじら座タウ星(地球から12.2光年)です。受信目的のSETIに対し、交信目的のCETIはこれにちなんだ語呂
合わせだそうな。もう1つはエリダヌス座イプシロン星(10.8光年)で、オーベルト博士がUFOの発進星として
示唆したのがこの2つ。今日に至るまで何か受信したか…『アライバル』や『コンタクト』(セーガン原作)
程ではないでしょう(謎)。


秘密裏にツングース調査隊派遣を党幹部に指令したレーニン、1921年4月
「人間のあらゆる概念は地球という惑星の限界内にあり、もし将来、宇宙通信に成功したら、我々の哲学、
道徳、社会的見聞の全てを修正しなければならないだろう」(『UFOはこうして飛んでいる』)

V・アジャジャ博士、77年11月24日の講演
「ハーバート・ウェルズはレーニンの回顧録の中で次のように述べている。
“レーニンとの会話が地球外文明の話に及んだ時、彼は地球外生命と地球人が遭遇できたら、生命、自然科
学そして哲学上において、最大の革命が生じるだろうと語った”」



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